ゆめ風基金

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ゆめごよみ風だより

No.372007年4月27日発行

3.18 ゆめ風コンサート・みのお

季節はずれの雪もとかす熱気の中、深くて温かい 小室ワールドに酔いしれました。

ボランティアで駆けつけてくださった小室等さん こむろゆいさん 加納浩美さん ロミロミーズ、実行委員会みのお・みちくさロードのみなさん、そしてご協力いただきましたすべての方々に心より御礼申し上げます。

ギターを持って、しっとりと歌う小室さん

小室さんの歌声はやさしさに満ち溢れ、人々の心はやわらかくほぐされるのです

ステージ上に出演者全員が集まる。中央に小室さん・ゆいさん。

全員でフィナーレ。外は雪、中は熱気 みんなで喜びを共有する幸せ。また 会おうねっ!

加納さんの透き通った声と歌詞とメロディが心に入ってきてカンフル剤の働き。田中潤さんのギターは魅惑的でドキドキ

小室さん・ゆいさんのデュオ

ゆいさんの歌は物語が始まるような予感を感じさせ、透明感のある特別な雰囲気が立ち昇ってきます

加納さん・小室さん・ゆいさん

それぞれのしあわせな視線

たくさんのハワイ風の恰好をした踊り子が踊る

ロミロミーズの勇姿。ロミロミはハワイ語で「もみもみ」の意

唄われなかった唄へのレポート

箕面障害者共働作業所そよかぜの家 岩崎敏男

「ゆめ風コンサートみのお レポート」をテーマとして、文章を書く役割が回って来て、簡単に引き受けてしまって、後悔した。当日の私の、「みのお・みちくさロード」での役目は、写真を撮ることだったのだが、写真を撮っているときというのは、失礼なことに、歌や音楽は、BGMのように、脳内で響かせているだけで、実は、聴いていない。視ることについても、四角く切り取られた範囲での形を追っているだけだから、実は、視ていない。このレポートを、書くには、まったく不適任であることに、はたと気がついた。

当日、設けられた席は、ほぼ埋め尽くされるほど盛況で、「みのお・みちくさロード」の一成員として、ほっと安心した、というのが正直な思いです。さまざまな世代のかたが参加され、それぞれの世代、それぞれのかたは、どのような思いを、持ち帰られたのでしょうか。

写真を撮っていても、引き込まれて、聴くというほうへ、心が傾くとき、そんなときは、カメラは、胸に抱えられますが、胸のなかのカメラは、撮れ、撮れと、せきたてる。それを、グイと向こうに押しやると、もう、しばらくは撮れなくなる、視たいとき、聴きたいとき、カメラは持ちたくないものです。

小室さんの唄で、実は、聴きたい唄がありました。それが唄われていたら、カメラは、ずっと胸に抱えられていたことでしょう。それは、「比叡おろし」という唄で、三十数年前、ラジオの深夜放送で、よく聴きました。「風は山から降りてくる レタスのかごをかかえて」で始まり、小林啓子という女性も唄っていましたが、私は、小室さんの「比叡おろし」のほうが好きでした。レタスのかごを抱えた風が、本当に京都の町を覆いそうで、「うちは比叡おろしですねん あんさんの胸を雪にしてしまいますえ」という箇所も、本当に、胸を雪にされてしまいそうに、唄われていて、強く印象に残っています。

「比叡おろし」は、私の三十数年の時間を、一挙に消滅させて、その頃の、裸の非武装な自分に向き合わせたかもしれません。ラジオの深夜放送を聞いていた自分と、今、この場所にいる自分と、どれほど遠いのか、どれほど近いのか、判然とはしませんが、なんだか、唄われなかった唄へのレポートになりそうです。

唄という文字は、口と貝で出来ていますが、それは、貝のように、固く口を閉じること、あるいはまた、貝のように、静かに口を開くこと、どっちなんだろうと、写真を撮りながら、小室さんの唄に、そんなことを、考えたりしていました。

いわさき としお/1949年大阪天王寺生まれではあるが、なぜか大阪に馴染めず、18歳から30歳まで、東京で暮らす。30歳を期に、Iターン。以降、純粋の大阪人となる。西宮市在住時、阪神淡路大震災により被災、転居。縁あって、箕面障害者共働作業所そよかぜの家に職を得て以来、作業所の生活と労働を満喫している。

事務所の窓から

輪島市門前町の福祉担当者「地域では住民どうし気遣って生活しているので、困っている様子だと、みんなほっておきません」「障害者や高齢者の安否確認をいち早くするのは役所の仕事として当たり前のこと・・」とつとつした語り口に新鮮な印象を受けた。12年前の大地震、行方不明の市民が数多くいた時、市庁舎では早々と再開発の検討がされていたこと、生活保護受給の障害者宅が全壊したことを知った担当者が、安否確認よりも先に家賃扶助の打ち切り通告をしたこと等を思い起こし、被害規模の大差を考慮しても、正直「人としての温度の違い」を感じた。自治体は小さく、そこで働く人の「志と心の温度」は高くあっていただきたいなと。

被災地を走りまわって障害者の情報を調べてくださった須戸さんの話によく出てくる言葉「在所」。「在所の人どうしの助けあい、結びつきに学ぶことは多い」「在所がほっとかないから・・」。共同体というような意味でしょうか。私は「在所」と聞いて連想するのは竹田の子守唄(この在所越えて・・)という世代ですが、興味深い言葉ですね。

東京都のさる区の防災担当者さんから☎「提言集は参考にしたいが、ゆめごよみの趣旨には賛同しかねる・・」提言集のお申し込みをいただいた時に「ゆめごよみ」も一緒にお送りしたのです。「障害者の防災について情報交換しませんか?」とやさしーく申しあげたのですが「そんなことは必要ない」ガチャン。被災地発、障害者発のメッセージを届けたい、と心を込めた「ゆめごよみ」片想いの巻(トホホ)

小室ワールドは深くて温かい!「命を踏みつけるもの」への静かな怒りを感じた「死んだ男の残したものは」。そして「ワンダフルワールド」。子どもたちの笑い声に満ちた世界が歌の向こうに現れ、そうじゃない世界の現実が口惜しくて目頭が沸点に!隣の人の頬にも一筋の涙。

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