ゆめ風基金

特定非営利活動法人 ゆめ風基金

〒533-0033
大阪市東淀川区東中島1-13-43-106

TEL:06-6324-7702
FAX:06-6321-5662

MAIL:info@yumekazek.com

障害者救援活動にご協力ください

障害者救援金
送り先
郵便振替口座
00980-7-40043
ゆめかぜ基金
その他の振込方法

ゆめごよみ風だより

No.332006年5月17日発行

ゆめ風応援歌物語 by びわ北小学校六年生

二十三人一緒に卒業できたよね

今まで何回も歌った「伝えてください」と、卒業式の「伝えてください」ではちがったと思う。卒業式では今までの六年間が思いうかんできて、ゆうと君のイスの上の花を見ると☆じ〜ん☆てなってきた。私達のこの「伝えてください」の歌で何かがみんなに伝わってたら、うれしいなぁ・・って思った。だから橘高さんにお手紙もらってうれしかったです。

今井志保

伝えてくださいの練習はかなり難しかったけど頑張って練習をしたらめっちゃ上手になったから、この調子で卒業式までに完ペキに歌えるようになったらいいなぁ〜と思っているうちに、もう卒業式。呼びかけ・・そして伝えてくださいを歌う時・・ぼくは歌ってる時に何度も泣きそうになりました(ぼくは泣いてないけど)。でも、心では泣いていました。歌ってる時に思い出があふれてきました。ぼくたちの心の中に「伝えてください」はずっと残ると思います。

秋野佑季

伝えてくださいを歌っていると「つたえてください」のところは、震災とか、この歌を作った人のことが伝わってくるし、別の意味で、私たちが六年間で入学したこと、友達のこととかを思い出して、みんなに(しらない人)私たちは今はこうだけど、まえ(昔)はこんなふうだったことを歌いながら思い出してみんなに伝えているみたいな・・。とにかくこの歌はいい歌で、泣けてきます。

藤森優真

さいこうに・・

「伝えてください」の歌をきいていろんなことがうかんでくる感じでした。卒業式の練習のときは思いながら歌を歌っていたけど、卒業式は六年間が浮かんできてボロボロに泣きました。最高に心にぐっとくるうたでした。こうゆうことが起きたときやら、いろんなことを思い出させてくれる曲でした。卒業式ボロボロ泣いていたからあまり歌えんかったけどすごくいい曲でした。

岡田侑子

卒業式で「伝えてください」が全っっっ然歌えませんでした。悠人君のコトを思い出して、本気で泣けてきて、声ふるえるし裏返りまくるし・・(汗)人生で最高にオンチやったと思います。詩の中に「あの時の笑顔」ってあったけど、そこではいっつもみんないっしょに笑ってて、その中に悠人君もあたりまえにいて・・っていう時のことを思い出してました。それと、「あの時の涙」っていうところで、悠人君にもう会えんって分かった時に、ありえんくらいみんなで号泣したことが頭にうかんできました。その時は本当に一生分の涙使ってしもたんちゃうかって思うくらい泣きました。悠人君にもう会えないってだけで、すごく悲しくなりました。それまでにも何回か悠人君は入院とか色々あって何ヶ月か会えない時もあったりしたけど、気がついたらお母さんといっしょに手をつなぎながら大好きなビートルズの曲を歌って学校にまたくるっていうのがあたりまえだったから、またいっしょに遊べるって思うと全然ガマンできました。今でも悠人君は笑顔一〇〇%でろうかをダッシュしながら帰ってきてくれる気がします。

わたし達のクラスは、何か行事があるたんびに雨がふって、フローティングスクールや遠足・・・。楽しみにしていたものはほとんど天気のせいで延期や中止になっていました(なぜか修学旅行は晴れ)。で、もちろん卒業式の日も雨・・・。最初は「またか・・」って思ってました。ケド、「伝えてください」を歌って悠人君のコトを思い出してる時、「・・・もしかしたら悠人君もわたしらといっしょに泣いてるんかな・・」って思えてきました。六年間(+二年)クラス替えも何もなくて、ずっと同じ仲間でやってきたけど、二十三人そろって☆仲間☆だとわたしは思っています。何年たっても「こんな人らと八年もいっしょにやってたんや」って自慢できます。自信があります。めっちゃ楽しかったです。もう一回小学生してもいいです!もちろん二十三人同じクラスで!

沓水美織

この歌はとっても気持ちいいです。あたしは谷川さんと永六輔さんが詞を書いたって聞いたとき(いい曲なんやろな)って思ったら本当でした。あたしがスキなところは「苦しみの昨日からよろこびの明日へと〜」の所が大スキです!何か元気になる気がしてきます。西村先生がハーモニーを考えてくれて、とってもキレイで大スキです!小室等さんの作曲サイコーです!またいい曲を作ってください。

酒井柚季

ボロボロやった

「ふぅー」って息をすって「伝えてください」を歌って一回目のみんないっしょのパートのときは、ふつうに歌えたけど、二回目のわかれて歌うときの「祈ってください」は泣けてきてあんまり声がでなくなってしまって大変やった。「伝えてください」歌ったときにはじめて「小学校今日でおわりなんや」って思ってそこから涙がでてきた。泣きながら歌ったけどなんかむっちゃすっきりして、むっちゃ気持ちよかった。

「伝えてください」は、私が大好きなうた!

藤木志穂

とてもいい歌でした。今でも思い出すと泣けそうです。一年〜六年までの事を・・。いい歌をありがとうございました。

松井克幸

24の「大事な自分を守ってくれるお面」。陶芸家である悠人くんのお母さんが焼いてくれた。

歌っていると不思議な感じがした。心をこめて歌うとおもしろい重なりができた。

藤森大志

思いうかんできます!

好きなところは・・やっぱり迷います。どれも大好き!!歌っててもすんごくいろんな思いがうかんできます。上と下のハーモニーもサイコーです!上も下も、よく通っていて、聞いてると(あー今歌ってるんや!すんげー気持ちいい!)ってだんだん気持ちがワクワクしてきて、この曲を歌い終わった後には(あーみんなすごい!「伝えてください」サイコーや!)って!!それからこの曲を歌っていると(みんなが一つになってるなー!)って思えてきます。だから私はこの曲「伝えてください」が大好きになりました。

那須遥香

ちょ〜かんどうした

卒業式に歌った「伝えてください」すっごくかんどうしました。最初は「この歌本当に歌えるのかな?」って思っていました。でも歌っているうちにだんだん好きになってきました。卒業式の当日「伝えてください」を歌っている時「あの時の涙〜」というところで五年生の時友達を失った時に泣いていたことが頭にうかんできて、涙が出て来ました。私は、ず〜っと「伝えてください」が好きです。歌詞がこころに来て、なんかじ〜んてします。私の妹もたまに歌っています。卒業式に「伝えてください」を歌えてよかったです。

川辺美友

【ゆめ風応援歌】物語 VOL.4

歌に力がある

今、一枚の写真を見ています。卒業式のときのです。こちらを向いて『伝えてください』を歌っているのは二十二人の六年生と「もうひとりの六年生」。

流れる涙をこらえきれないまま歌いました。

私は滋賀県の小学校で教員をしている者です。

「もうひとりの六年生」は、悠人君といいます。

この日、悠人君は、式に列席していたおかあさんのポケットの中にいました。

椅子の上のお花の中にいました。

私達の中にいました。

私がびわ北小学校に赴任して、五年生を担任をすることになった二年前の四月、悠人君は何回目かの入院をしていました。四年生までは、障害児学級にいて、みんなと一緒に暮らしてきた子です。その頃、退院できるかどうか案じられる容体だと聞かされていました。

五年生が始まったばかりの四月二十二日のこと、悠人君はもう学校に来ることはなく、天国に召されて、逝ってしまいました。赴任したばかりだった私は、悠人君とは一日も一緒に学校で暮らすことはないままでしたが、気持ちの中では、二十三人の担任であった、ありたかった、という思いが消えません。

一年後、私は六年生の担任になりました。

卒業式も迫ってきていた十二月、迷っていることがありました。卒業式で歌う六年生の歌のひとつを決められないでいたのです。悠人君も一緒に卒業するという思いを大事にしたい・・・。それまで、歌ってきた歌や評判になっている歌、ふと耳にとまった歌など、ずっと心がけていたのですが、どれもピンときません。冬休みの間に準備をと、焦ってもいました。

卒業式の会場。壇上に生徒が並び歌う。

「伝えてください」を歌う二十三人の卒業生。中央で指揮をするのが筆者

そんなときでした。申し込んでいた『ゆめ風基金チャリティーCD』が届いたのです。すぐに聞いてみました。聞いているうちに気持ちが静かになって、そしてどこか力が湧いてくるような感じをもちました。何回も聞きました。そして「ああ、これだ」と思いました。三学期早々、教室で紹介しました。

「いい歌やね」「苦しみのきのうから喜びのあしたへ、っていうとこ好きや」と、子ども達もすぐにこの歌を好きになりました。伴奏譜がないとのお返事をいただいても、この曲をあきらめることはできませんでした。

卒業式で子ども達が歌った『伝えてください』は、情感のほとばしりでるのをおさえない、深くてあたたかみのある歌でした。この年のこの時に、この曲と巡り合ったことに、感謝しています。

歌に力がある。『伝えてください』は、そういう曲だと思いました。

西村にしむら亮子りょうこ
山形県生まれ。横須賀市、横浜市、滋賀県の小学校で教員をして30年になります。自称流れ者教師。去年の6年生にはいつのまにか「にっしん」と呼んでもらっていました。音楽はうまくないけど大好きで毎日子ども達と一緒に歌っています。

©ゆめ風基金