ゆめ風基金

特定非営利活動法人 ゆめ風基金

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ゆめごよみ風だより

No.312005年12月8日発行

2005年の災害救援 「すぐに、そして息長く」

今年は4災害に611万4千円の支援

【ゆめ風基金】の今年の支援総額は4災害に対して611万4千円となりました。

昨年起きた新潟県中越地震の被害で、全壊した障害者作業所の再建資金の一部と、被災地の障害者の生活支援を行う拠点の立ち上げに対して支援を行いました。

3月20日に起きた福岡沖地震では障害者作業所の外壁が崩落寸前となり、補修費用2分の1(残りは行政補助)と、別の障害者作業所が行う喫茶事業の食器などの費用を支援しました。

9月5日の台風14号被害については、宮崎市内の被災作業所3ヶ所に総額200万円の支援を行ないました。

10月にはパキスタンで起きた大地震の被災者支援を行う障害者団体に20万円の支援を行ないました。

無認可の障害者作業所の災害被害で、福岡市で2分の1とはいえ行政補助が出たのはまだまだ珍しく、多くの自治体では行政補助が全くなく、民間支援に支えられているのが現状です。

また大きな災害が発生したときは様々な報道がされますが、報道がほとんどなくなってからも、被災した人たちには元の生活を取り戻すために、多くの支援を必要とします。まだまだ多くの課題が山積みです。

【ゆめ風基金】ではみなさんからいただいたご寄付に支えられ、災害が起きてもすぐに連絡をとり救援を行い、復興の様子を見ながら息の長い支援を行うことができます。

【ゆめ風基金】の必要性は阪神大震災から10年経った今も全く変わっていないことを、このような支援活動を通じて感じています。

今後とも皆さんの温かなご支援をどうぞよろしくお願いします。

ご期待ください

障害者市民防災提言集

【ゆめ風基金】では、これからの10年に向けて日頃から障害者市民防災に対する取組みを多くの人たちに進めてもらうおうと「障害者市民防災提言集」作成を進めています。

この提言では障害者市民の方をはじめ多くの関係者の声を取り入れていきたいと、災害時に取組むべきことや問題点などについてアンケートをお願いしたところ、98団体、146人の方のご回答をいただきました。本当にありがとうございました。

このアンケートを中心に、【ゆめ風基金】として提案したいことをまとめると共に、アイデアコンテストの内容もこの提言に盛り込むことで現在作業を進めています。

国の防災計画なども、阪神大震災以降はかなり変更がある上、昨年、今年と災害時に支援を必要とする人たちへの支援方法について検討会が設けられ、様々な新しい提案が出ています。

しかしそれらの取組みがどこまで浸透しているのか、また障害のある人たちの生の声がどれだけ反映されているのかはまだまだ疑問です。

【ゆめ風基金】としては被災した障害者市民の立場にたった【ゆめ風基金】らしい提言集を作りたいと考えています。

この「障害者市民防災提言集」は来年1月17日をめどにまとめあげ、国や自治体に提出する予定です。提言案をホームページに掲載していますので、ご意見をおよせください。

宮崎県内における台風14号被害について

すくすく工房の入り口 : 扉の上まで浸水

9月4日(日)から9月6日(火)にかけて台風14号が九州地方を襲い宮崎県内を中心に大きな被害をもたらしました。

【ゆめ風基金】では宮崎県や宮崎市、宮崎県社協のほか、従来のつながりを通じて連絡をとり、作業所全体が約2m浸水したすくすく工房など3ヶ所の作業所が被害を受けていることがわかりました。

日頃から【ゆめ風基金】と協力関係にある被災地NGO協働センター、レスキューストックヤードが宮崎市内で救援活動を行なっていることから、先に被害のわかった2ヶ所については訪問をしてもらい、ボランティア派遣をしていただくことができました。

そして3作業所の被害がいずれも大きいことから9月28日現地を訪ねました。

まず被害にあった団体の1つNPO法人サポートセンター「そしある」の代表溝口さんと宮崎港で待ち合わせ、3ヶ所の障害者拠点をまわりました。

今回の被害は宮崎市内を流れる大淀川が増水し、堤防の決壊などあちらこちらで川の水が溢れ出し、流域沿いに大きな被害がもたらされました。

すくすく工房 古い学校を倉庫として使用 : 天井もはがれている状態

「そしある」は日頃自閉症の人の生活支援を行っていますが、活動場所が床上70cm浸水し、畳や壁、事務機器全てに被害を受けました。宿泊を伴う活動をしていることから、消毒を始め、室内は全てリハウスが必要で、事務機器も新たにそろえる必要があり、約300万円の被害を受けました(ゆめ風基金から100万円の支援)。

「たんぽぽ作業所」は花苗を中心とした農作業をし、知的・身体に障害を持つ人と活動を行う作業所です。約1mの浸水でビニールハウスの破損、花苗などの農作物被害、草刈機、耕運機、作業所の車や家電製品に被害を受けました(ゆめ風基金から40万円の支援)。

「すくすく工房」は木工作業を中心に知的・精神に障害を持つ人が活動する作業所です。約2mの浸水で電動糸のこ、軽トラックが使えなくなったほか、建物全体の浸水のため、備品が全てだめになったこと、また老朽化した建物のため、床全体が危険な状態となりました(ゆめ風基金から60万円の支援)。作業所メンバーの自宅も大きな被害を受け、訪問時は避難所で暮らしているということでした。

これらの障害者拠点に対して被害の状況に応じ緊急に必要な部分の支援を【ゆめ風基金】として決定しました。また今後の復興方針が未定な部分では後日報告をもらうようにすると共に、行政や他の助成金を模索してもらい、それがダメなら再度【ゆめ風基金】が支援をするので連絡を取るということを確認しました。

水害は1ヶ所1ヶ所の被害がとても大きいのですが、こうしたことに行政援助は全くないということでした。

3ヶ所を訪問した後、宮崎でネットを引き受けてくださりそうなところがあると【ネット福岡】の大場さんの紹介で、川原さんという方と会いました。宮崎では今後のことを考え、NPO団体など21団体が呼びかけ人となり災害ネットワークを作ったところだということでした。その中に川原さんも関わる障害者自立センター「YAH!DO(やっど)みやざき」があるということで、早速代表の永山さんに会いに行きました。そして他の障害者団体の方も交え色々話をし、宮崎では「YAH!DOみやざき」がネットを引き受けてくださることとなりました。

他にも宮崎で災害支援活動を行っている方と色々お会いすることができ、今回の災害は不幸なことではあるけれど、次の災害に備える大きなネットワークができたことを実感できる訪問でした。

何もしないではだめだ。
行政や色々な所へ相談しなくてはと、その時思いました

たんぽぽ福祉作業所 西本マリ子

苗の手入れをしている たくさん草花が育っているコンテナを運ぶ
たんぽぽ福祉作業所のメンバーたち

台風十四号で水害にあい、片付けに追われ、たんぽぽ作業所の閉鎖を考えたりしていました。

たった七名の所生と三人の指導員の小さな手作り作業所です。平成五年に半年かけて草を刈り、さびたプレハブのさびを落とし、持ちよった木々で板で、まるで幼い頃遊んだままごとのように作った作業所。養護学校をでて、小さな小さな世界の中で、淋しく生きていかなければならない娘が、少しでも世間の中で、社会の中で、人間らしく生きてゆけるようにと、仲間で作った作業所。小さな芽、かわいいつぼみ、咲いた花・・子供と一緒に初めて花苗の開花をみた時のあの喜び・・出店で花苗を初めてお客さまに買っていただいた時の、子供達の嬉しそうな顔。せっかく育てた花が虫に食べられ悲しそうな子供達の顔・・宮崎の公園や家庭の庭に、育てた花を植える得意そうな子供達の目。色々な事を想いながら片付けに追われていました。そんな時、【ゆめ風基金】の支援のお話がありました。宮崎のどこからもそんな話のない時に、こんな小さな作業所にも支援の手が届いた事、本当に嬉しく希望がわきました。

何もしないではだめだ。行政や色々な所へ相談しなくてはと、その時思いました。

ハウスの水の事も、市役所へ相談へ行き、今赤い羽根の方へ申請書を提出しています。

今は五〇〇リットルのタンクに三台水を運び、台風後に植えたペチュニア、ノースポール、パンジ、ビオラ、アリッサム、ガザニア等、秋の花苗を育てています。ハウスにはビニールもなく、寒くならないうちにビニールを張る準備もできました。少しずつ、たんぽぽ作業所らしくなってまいりました。皆さま方のお心をしっかり受け止め、所生達が社会の中でたんぽぽの花のように、しっかり根をおろして生きていけるように頑張ります。

きっとたんぽぽ作業所も、【ゆめ風基金】の活動の手伝いができるように努力して参ります。

乱文乱筆になりましたが、本当に感謝しています。ありがとうございました。

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