ゆめ風基金

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ゆめごよみ風だより

No.232004年2月9日発行

9.26 十勝沖地震レポート

【ゆめ・風ネット・さっぽろ】草の実会 手塚玄

9月26日は施設の利用者・ボランティアさんと秋の一泊旅行で登別温泉に泊まっていた。やっと寝静まった頃、となりでねていたSさんが突然「大変だ!地震だ!!」と大声で飛び起きた。他のみんなはあ然として声もない。大きく揺れた。そしてしばらく続いた。みんなを落ち着かせ、どうしたらいいか様子を見ていて「ここはホテルの8階」と考えたとたん、8年前の阪神淡路大震災を思い出した。横倒しになったビル、2階が押しつぶされたマンション。一瞬、ゾーッとした…このホテルが倒れたら…。そのうち揺れが収まり一息。その後もう一度同じ程度の揺れが来たが、2度目は落ち着いていられた。

震源は十勝沖、M8、震度6弱。登別で体験したのは震度4の揺れだった。

その日の午後、施設に戻ると、ゆめ風事務局からの「被害状況を知りたい」という伝言が待っていた。とは言っても釧路、十勝、日高方面どこに連絡したものやら。とりあえず、施設関係の名簿から釧路の施設に問い合わせ。大きな被害は聞いていないとの事。被害状況をまとめている道東の施設協会からファックスを送ってもらう事に。日高方面にも名簿から電話。トイレ用の浄化槽が全壊した施設が2カ所。胆振・日高方面は道の施設協会がまとめているとの事。道施設協会はこの日イベントで連絡が取れず。休み明け29日、道施設協会、道社会福祉協議会、そして作業所関係は道育成会と共同作業所連絡協議会(共作連)の事務局に電話で問い合わせる。この時点で大きな被害の報告は受けていないとの事。人への被害は無かったようだ。まだ余震が続いている。被害の全体像がまとまるまで今少し、様子を見守っている現在です。

被害調査をして、連絡を取り合える関係がほとんど出来ていないことを痛感。施設は名簿があるが、作業所は名簿さえない。ましてそれ以外の障がい者の動きは全く見えていない。ネットとは言わずとも、顔の見える関係を作っていかなければ…!

一方、有珠山の噴火の時、いっしょに被害調査、応援をしたピープルファースト北海道の仲間から状況確認の問い合わせがあり、少し頼もしさも感じる。

「災害はいつどこで起こるか判らない」事を改めて思い知らされた。

7.26 宮城県北部連続地震レポート

【ゆめ・風ネット・みやぎ】CILたすけっと 豊川健

皆さん覚えておられると思いますが、宮城で5月26日に震度5を記録した地震からちょうど2ヶ月目の7月26日、また宮城で!しかも1日に3回も震度6の揺れを記録するという連続地震が起きました。

地盤が崩れビニールシートの位置にあったフェンスが下方に(矢本町・共生園)。

ビニールシートとフェンスは1mほど離れている

この地震は震源の深さが約10キロと浅く、震源地近くでは大きな揺れと大変な被害をもたらしましたが、同じ宮城県内でも私達の事務所のある仙台市南部では揺れはさほど大きくはなく、未明の地震では気づかずに寝ていたスタッフもいたくらいでした。

そんな状況だったもので、この地震がどれほどすごいものだったのか、現地ボランティアセンターから被害の話を聞いてはいましたが、実際に行ってみるまではその被害状況を実感できずにいました。今回現地には施設で被害の情報が入っていた矢本町と、災害救援ボランティアセンターをいち早く立ち上げた南郷町を中心に、関係者に話を聞きながらスタッフ2名でまわってきましたが、現地では地震から2ヶ月たった今でも家屋の取り壊しや補修の作業が行われていました。

さて、施設や作業所等の被害の状況です。やはり震源近くの建物では物が倒れたり、壁にひび割れが出来たりという被害はありましたが、現在ほとんどのところでは通常の活動に戻っているようです。しかし矢本町で一ヶ所、土砂崩れのため一部建物が使えなくなってしまった施設があり、そこでは入所者は別な建物へ避難していたり、お風呂が壊れてしまったので毎日遠くの別な施設までお風呂を借りに行っているとのことでした。

境目がずれてしまった共生園の居室

配管の横、壁の隅が剥がれてしまっている

お話を聞いたところ、この施設では被害を受けた建物はあきらめて安全な場所に作り直すことを考えているそうですが、県や国では建物の修復が前提になっているらしく、作り直すことに対しての補助金が難しいとのこと、しかし土砂崩れが現に発生した場所でもあり、土台が壊れているこの建物を使えというのも無茶なことだと感じました。施設の方も言っていましたが、宮城県では近いうちに宮城県沖地震が発生するとも言われていますのでなおさらです。施設の方の話では現在、県や国との話し合いをしているそうですが、行政の担当者にはちゃんと現場を見ていただきたいものです。

また、後日ですが在宅の障がい者の人たちに関しての被災時の状況を聞くことができました。昼間通っていた施設や、学校が休みになったのですが、それに即応した代替サービスがまったく提供されず、障がい者のニーズがおろそかにされたということがありました。それから、そういった情報は行政や関係団体が各自勝手に収集していたので、どこがどんな情報を持っているのかもわからない状況だったそうです。その役割の分担も課題の一つということでした。

困ったことに宮城県では近いうちに「宮城県沖地震」が控えているので、5月・7月の地震で出た反省点は次回に生かす必要があります。私達も被災者になる可能性は多分にあるわけで、その時は「ゆめ風ネット」にかかわったことで得られた情報や課題を生かせればと考えています。

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