ゆめ風基金

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ゆめごよみ風だより

No.142000年9月18日発行

有珠山噴火被害 障害者支援について 被災地障害者センターと共同で総額1,265,000円の支援

対象は被災地の障害者の生きる場・働く場10カ所

有珠山噴火被害について基金事務局では【ゆめ・風ネット・さっぽろ】(【ネット・さっぽろ】)の調査報告を受けて、4月20日、伊達市、虻田町、壮瞥町の障害者作業所、事務所、グループホームに総額115万円のお見舞い金をお渡しすることにしました。

この被災障害者支援についてはこれまで通り、被災地障害者センター(神戸市)と共同であたることとし、センター支出分11万5千円を加えた計126万5千円を【ネット・さっぽろ】を通して被災障害者団体にお届けしました。

【ネット・さっぽろ】は札幌で知的障害者の地域生活をサポートする「草の実会」が引き受けてくださっています。

被災地には知的障害者の生活・労働拠点が数多くあります。洞爺湖温泉街のホテルで働いたり、クリーニングの仕事を請け負ったりしていたので仕事を失った障害者が多いようです。また洞爺湖畔の菓子工場が立ち入り禁止区域となり閉鎖され、下請け仕事が打ち切られた作業所など、2次3次被害と呼べるものがあります。

避難生活は長期化の様相で、仕事の問題、仮設住宅の問題、精神的ケアの問題など、課題はますます大きくなります。

【ゆめ・風基金】は【ネット・さっぽろ】と連携しながら長く見守っていきます。

(なお、北海道の知的障害者ネットワークが計画する「元気だそう!有珠山ろくの仲間たち」被災障害者120人の外出活動支援事業に基金から上記お見舞い金とは別に30万円の助成をします。)

有珠山周辺の仲間に“お見舞い金”を渡してきました。

【ゆめ・風ネット・さっぽろ】通信 2000.5.2

タンポポ学園の看板の向こうにもくもくと噴煙が上がる
3月31日噴火当日/タンポポ学園 学田さん撮影

皆さんご存じのように3月31日北海道のもっとも活発な火山のひとつ有珠山が23年ぶりに爆発しました。幸いこの噴火で死傷者はでませんでしたが、一ヶ月以上たった現在も8千人近くの方が避難され、そのうち3千9百人以上が避難所生活をしています。有珠山の北側の山すその洞爺湖畔の温泉街は未だに立ち入り禁止。西側の地区も大きな火口ができ、国道230号線は断層で寸断、30数メートルもの隆起で見えなかった建物が小山の陰から姿を見せるなど活発な活動を続けており、ここも人が近づくことは出来ません。火口からは、時折黒い色の混じった水蒸気の噴煙が立ち上り続けています。夜になると地鳴り、体には感じない地震で窓ガラスが震える現象も続いています。

噴火から1ヶ月以上たち、火山活動がとりあえず落ち着きを見せていることなどから避難地域解除や、交通規制一部解除、仮設住宅建設など、「避難」から「復興」への動きも出てきていますが、まだまだ避難態勢は続いています。

私たち草の実会は【ゆめ・風ネット・さっぽろ】として、4月12・13日と現地の作業所、福祉施設、障害者のお店などを訪問しました。その調査をもとに【ゆめ・風基金】事務局と相談の上、5月2日再び現地を訪れ、10カ所の作業所等に【ゆめ・風基金】のお見舞い金と、「被災地障害者センター」から託されたお見舞い金・メッセージもお渡ししてきました。その報告です。

伊達だて

手作りパンの店 コスモス 道立太陽の園家族会連合会運営の作業所

所長のこおり氏、宮沢さんにお会いし手渡す。

太陽の園の敷地内の同じく家族会の運営する作業所『ロッジやすらぎ』は休所日のため、郡氏に『やすらぎ』の分も。

郡氏は1日から所長に就任。こちらからの通信も今朝見たとのことだったが、【ゆめ・風基金】のリーフレットを見て「私も参加します」とおっしゃって下さいました。

ふれ愛ショップふきのとう 伊達市手をつなぐ親の会運営

スタッフの坂野さんにお渡しする。

ここは主に煎餅を焼いています。「武者せんべい」という名の薄焼き煎餅。伊達市周辺のイベントで売っていたそうですが、そのイベントがほとんど中止になり販売が思うようにはいっていません。インターネットで購買をお願い。関西から注文があったそうです。3ヶ月保存可能で札幌市内の作業所、親の会を通じて通信販売をしてみてはどうかと提案。連休明けには「お願い文」を【ネット・さっぽろ】に送ってもらいます。札幌市内はもちろん連絡可能なところへは配布する予定。【ゆめ・風基金】ルートでもお願いしたいと思います。その時はよろしく。

かしわ会小規模作業所 精神障害者家族会伊達地区かしわ会運営

「ふきのとう」から近かったため、午後の予定だったところを午前に。所長の前谷氏は休みだったのですが出てきてくれました。「午後から避難所の話し相手ボランティアを予定していたので丁度良かった」とのことで一安心。お見舞い金は「運営費として使わせてもらいます」とのこと。

噴火から一ヶ月以上たったのですが、クリーニングの仕事は相変わらずストップ。スタッフ一人は未だ避難中、入院した方達もまだ戻れていませんでした。

今回の噴火とは直接関係はないのでしょうが、“息詰まり”という持病を持つ一人暮らしの方が、その発作でお亡くなりになったとのことでした。

直接の被害の無かった作業所も、目に見えぬ影響がいろいろあるようです。そんな中での前谷氏のボランティア活動「そうだよなぁ」という想いです。

ワークセンター えるむ 伊達市手をつなぐ親の会運営

洞爺湖温泉の近くのポニー製菓の下請けをしていたため仕事が完全ストップの状態が続いています。何人か出てきていましたが手持ちぶさたでした。

ふきのとう第2作業所 伊達市手をつなぐ親の会運営

ここも『えるむ』同様ポニー製菓の下請け作業が中心だったため仕事がストップ。でもここは大勢が“出勤”して、雑巾づくり、刺し子のふきんづくりをしていました。また化学繊維の毛糸を使った品物作りも。「女性は一生懸命やるが、男性はどうも」ということで、毎日の活動をどう組み立てるかが課題のようです。販路はそれなりとのことでしたが、製菓の下請けとは勝手が違うようです。

虻田あぶた

有珠山南側を通る国道37号線は日中開通しているため20分くらいで虻田町へ到着。避難解除地域も増え開店している商店もあるなど国道沿いは前回と比べ活気が戻りつつあるようです。

タンポポ園

学田氏は4月25日から“ニセコの道の駅”で出張販売中で不在。虻田の店も「国道が開通してお客さんが来るようになったので開けることにしました」と奥様。

お見舞い金はとてもよろこばれました。出張販売の方も私たちが前回の調査時受け取ったチラシを報道に渡したからかどうか新聞にも取り上げられ思った以上に売れているとのこと。電話でお話しした学田氏の声も前回の時より弾んでいるように聞こえました。これから新しいつながりが出来そうな予感あり。

配布して欲しいとチラシを預かりました。

あすなろ作業所 入所施設、清水友愛の里がバックアップ

小規模作業所 いちばんぼし 虻田町手をつなぐ親の会の運営

『あすなろ』は未だ避難が解除されていない洞爺湖温泉町のポニー製菓の企業内作業所、『いちばんぼし』も避難区域にあり、建物の被害はない事が判ったが作業所の再開は不可。両作業所とも清水友愛の里に避難中。『あすなろ』の責任者沢田初美さん、『いちばんぼし』の責任者服部寿子さん、友愛の里施設長辻さんにお会いしお見舞い金を手渡す。

友愛の里関係のグループホーム9カ所は未だ閉鎖中。利用者は施設へ、施設入所者は帰省という状況は未だ継続、グループホーム用に施設の敷地内に仮設住宅の建設が認められ、この日は測量が入っていた。

しかし作業所には、仮設も何もどうにもならない事態が続いていて辻さんもこれには頭を抱えていた。虻田町は多くの避難住民がおり、そのための仮設住宅用地の確保だけでも困難なようで、行政は結果として「しょうがいしゃ」対策は後回しになってしまうという事態がここにもあった。

壮瞥そうべつ

北海道福祉ファーム たつかーむ

代表の高野氏にお会いしました。【ゆめ・風基金】と「被災地障害者センター」のお見舞い金は快く受け取ってくださいました。「被災地障害者センター」の通信は今も届いているとのこと、嬉しそうでした。

利用者5人は相変わらず自宅待機中、グループホームの5人とスタッフ3人での活動。

そろそろ畑仕事が始まる時期。鶏糞散布、トウモロコシ、豆の播種とかなり忙しくなりそうですが、高野氏の顔には大丈夫という自信があふれているように思えました。

ここのグループホームには30人ほどが泊まれるスペースもあるとのこと。援農がてら、避暑と、大自然に接する「北海道“たつかーむ”ツアー」ぜひどうぞ。

  • 有珠山の活動は未だ続いています。今後どうなるか予断を許しません。引き続き見地の方達と連絡を取り合って可能な支援を続けたいと思います。「顔の見える関係」が間違いなくできました。「やわらかな人の絆」が広がりますように。
  • 伊達市を案内してくれた伊達地域生活支援センターの小林さん、有り難うございました。
  • 札幌から同行してくれたピープルファースト北海道の遠藤さんごくろうさま。

【ゆめ・風ネット・さっぽろ】手塚玄:記

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