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No.132000年6月4日発行
新年の幕あけ、おめでとうございます。さすがに2000年の幕あけは、テレビからの声に合わせてカウントダウン、「5,4,3,2,1,それっ!」と、思わず電灯を見上げてしまいました。世の中、真っ暗にならなくてホッ。でも、つぎの瞬間には<ほんとは午前0時だから真っ暗で当たり前なんだよな>と、蛍光灯の下で真夜中を明々と暮らす現在の生活を、いろいろ感じてしまった年のはじまりでした。ことしも、どうぞよろしくご支援くださいますように。
ことし1月17日は、阪神・淡路大震災から丸5年です。まだ5年?もう5年も経った?あの日の印象は、それぞれが体験された事実の違いによっても時の長さは異なることでしょう。一人ひとりがそれぞれの「あの日」を抱きつつ5年が経過しました。いまも「あの日」のことを昨日のように語りはじめる、そんな人が多くいます。わたしもその一人です。そして、間もなく地下鉄サリン事件が起こって…まだ混乱のただ中にあった大震災が早くも忘れ去られてゆくのか、ふと、そんな不安が頭をよぎったのを思い出します。その思いが【ゆめ・風・10億円基金】運動の船出でもありました。
マスコミも、大震災を風化させてはならないと、この5年をひとつの区切りにさまざまなキャンペーンを企画しているようです。10ヶ年計画の【ゆめ・風基金】も、あのときの教訓を忘れないよう、あと5年半こつこつ続けていきます。おかげさまでもうすぐ1億6千万円、緊急時も障害者には大きな支えができました。この基金を知ってくれた障害者からは「存在だけでも心づよい」という声が聞こえてきています。ふだんから備えておく「未来カンパ」の意義は大震災が教えてくれたことの一つです。ムリのない形で小さな力を蓄え続けることが、いざ!というとき、思いがけない力を発揮できるとするなら、それは基金を支えてくださった多くの方々とよろこびを共有できるときです。後5年半後には【ゆめ・風基金】がどんな役割を担っているのでしょうか。
埔里(プーリー)の脊髄損傷協会で支援金を手渡す牧口事務局長。手製の旗で歓迎。事務所の壁には大きな亀裂が走る。
この5年間にも、国内では豪雨や台風での被害、海外ではトルコや台湾の大震災などが起こりました。前号でもお伝えしたように、当初は海外の障害者たちを支援する力量など、とてもムリだと思っていたのですが、ご支援くださる方々の心意気と励ましを痛烈に感じ、あと押しされるようにトルコと台湾の障害者に少しばかりの支援金を届けることができました。とくにお隣の台湾へは昨年末までに調査団を派遣することができ、あらためて直接お金を手渡すこともできました。彼らはたくましく元気でした。くわしくはあとのページでご報告していますが、おかげさまで台湾の障害者たちともつながりができ、ことしの6月ごろ(【ゆめ・風】丸5年のころ)に数名の障害者をご招待して、阪神の障害者とともに「災害と障害者」をテーマにしたシンポジウムを開催したいと考えています。
まだ夢のような話ですが、【ゆめ・風基金】運動を続けていくことによって、あちこちの国の障害者たちと絆が結ばれ、ネット化されていくかもしれません。新たな力をもらった昨年の暮れでした。21世紀が、国境が取り除かれていく100年であってほしいと願っています。
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