福祉避難所を一次避難所に!

二次的避難所では機能しない

今全国で福祉避難所協定が盛んに締結されています。

しかしそれはすべて二次的避難所として開設される段取りで、どこの市の ホームページを見ても「福祉避難所・福祉避難施設へは、直接避難することは出来ません。」といった内容のことが書かれてあります。

また「福祉避難所の対象となられる方も、まずは身近な指定避難所、一時避難場所に避難していただきま すようお願いします。」とありますが、そもそも大規模災害時に指定避難所に避難できていない障害者が多いことを各自治体はどう考えているの でしょうか?

指定避難所に障害がいない = 福祉避難所の開設が 必要ない

ということになりかねないのではないでしょう?

とりわけ多動なお子さんを持つ親たちは、「迷惑がか かるらから指定避難所になんていけない」「自分隊が安心して避難できる避難所がほしい」と望んでいます。つまり一次避難所としての福祉避難所を強く望んで いるのです。


指定避難所か福祉避難所かを最初から選べる仕組 みが必要

  小学校などの指定避難所については、障害者が安心して避難できるスペースの確保と窓口、支援者の確保をあらかじめ定めておく必要があり、福祉避難所エリア や窓口等を含めた学校避難所運営マニュアルの策定と、地元住民を主体で障害当事者が参加可能な避難所開設訓練の実施を広める必要があると思います。しかし だからといってすべての障害者が指定避難所に行けるわけではありません。障害者がどこに避難したいのかを当初から選択できることが重要だと思います。

また第3の 選択肢として数名規模の自主避難所をあらかじめ決めておき、そこに避難するということも考えられます。阪神・淡路大震災でも指定避難所に匹敵する数の自主 避難所が開設されました。ただ問題として自主避難所の場合は行政としての把握が遅れ、支給物資が届くのに相当時間を要したという問題があります。

 要は障害 者自身が安心して避難できる場所を自分で選択し、そこへ逃げ込むということが重要だと思うのです。

一次避難所としての福祉避難所協定を

 いずれにしても現在の福祉避難所は指定避難所での障害者の避難状況を見て二次的に開設するというもので、これでは災害時に全く機能しないといえます。東日本大震災の障害者の福祉避難所はほとんどすべてが、一次的避難所として開設されたものばかりです。

 東日本大震災の教訓として福祉避難所開設を考えるならば、一次避難所として開設するための福祉避難所協定が必要なのです。