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障害者救援活動にご協力ください
2年前にゆめ風基金が「障害者市民防災提言集」を作成して以来、全国のあちこちで話をさせていただくテーマは、「とにかく障害者市民が逃げられる場所をつくりだすこと」でした。そのころは福祉避難所についてほとんど関心がなかったのですが、2007年の能登半島と新潟県の大地震以降、急速に福祉避難所の必要性が認められ、今年6月に厚生労働省から「福祉避難所・設置運営ガイドラインマニュアル」を作成しました。
現在福祉避難所と指定されているところでも、実際には単にバリアフリーになっているだけで、運営面のことが全く考えられていないところもあり、現実に有効な福祉避難所が全国に何カ所あるのかは全く不明です。多くは高齢者や障害者施設が行政と協定を結んで、福祉避難所として指定されていますが、そこでも夜間は通常1名しか職員がいないところが多く、行政からの人員の補充が保障されていないことから、実際の運営がどれだけできるか定かではありません。また福祉避難所が開設されるのは一般の指定避難所の開設よりも遅れるため、災害が起きたときにすぐに福祉避難所へ逃げ込めるものではありません。指定避難所で1日か2日過ごした後、福祉避難所が開設されるのを待って、指定避難所での生活がきびしい人から福祉避難所へ移っていくことが実際の対応となると思われます。
つまり指定避難所で短期間は過ごせるための準備がやはり必要になるということです。
大阪でも8月6日に局所的な大雨が降り、高槻の福祉センターに避難についての問い合わせがあったり、近所の人が避難に来たりしたのですが、そこも地下が水浸しになり、一時は騒然となったということでした。今後災害に対してどう備えたらよいかという相談がゆめ風基金へ寄せられました。災害にはこう備えたらよいという絶対的なものはありません。地域的な事情が非常に関係してくるものなので、その地域、地域に応じた対応が必要です。
ゆめ風基金では災害を経験したところも、そうでないところも含めて、防災についての具体的な取り組み方法を各地で話させていただいています。ただ、それはアドバイスというよりも一緒に考えていくというスタイルをとっています。単なる講演よりも、地域の人たちが一同に集まって、グループワークをしたり、避難所点検をしたりする機会が増えてきました。
みなさんの地域でも、防災の取り組みを今後考えておられるなら、ぜひ声をかけてください。一緒に考えながら、また良い取り組みがあれば全国にどんどん広げていきましょう。各地の取り組み事例をみなさんに紹介するブックレット作成もただいま進めている真っ最中です。
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